悪質な特殊詐欺被害が後を絶ちません。昨年末にも、県内の高齢女性が複数回にわたって現金をだまし取られ、高額な金銭被害に遭っていたことが明らかになりました。
特殊詐欺被害の影響は金銭の損失にとどまらず、自分を責める精神的苦痛や家族・地域からの孤立、最悪のケースでは自ら命を絶ってしまうこともあると聞きます。詐欺は人間の良心につけ込んだ卑劣な犯罪にほかなりません。
青少年が悪意ある大人に利用され、詐欺事件に巻き込まれる問題も深刻です。弁護士として「受け子」で捕まった少年を担当したことがありますが、うなだれる少年を前に感じた詐欺グループへの憤りは忘れることができません。
愛知県警が2018年の上半期に行った「特殊詐欺被害者へのアンケート調査」では、詐欺被害に遭った人のうち86%が「自分は被害に遭わないと思っていた/考えたこともない」と答えています。詐欺への意識啓発をより一層進める必要があります。安江は、弁護士の経験を存分に生かし、特殊詐欺被害の防止に全力を注いでまいります。
(写真は、高齢女性の話を真剣に聴く安江)