「夏休みQカレキャンペーン」が盛況
国会議員が“膝詰め”で懇談「開かれた対話の場」つくる
公明党学生局(局長=安江伸夫参院議員)は、学生らの声を懇談形式で聴く「Qカレ」を継続的に展開しています。今夏は、それを深化させ「夏休み Qカレキャンペーン」と銘打ち、政策テーマごとに3回に分けて実施。Qカレに興味を持った学生がより参加しやすいよう、申し込み方法にSNS(交流サイト)を活用し、参加者から活発な意見が寄せられるなど盛況です。「夏休み Qカレ」の初回(9日)の模様とともに、Qカレのこれまでの取り組みを紹介します。
Qカレは、「Question meeting of college students」の略称です。党学生局の国会議員は、学生らとの“膝詰めの対話”を通じて、一人の声に真剣に向き合ってきました。
寄せられた主な声(初回)
●高等教育の負担軽減、 留学費用への支援を
●個人の能力が生かせる ための公教育に
●学生らの声が政治に反 映される機会の充実を
●将来のために、学び直 しできる環境づくりを
●支援を求められるよう 相談体制を整備して
今回の「夏休み Qカレキャンペーン」のキーワードは、「開かれた対話の場」。その具体策の一つとして、党青年委員会のSNSなどを通じて参加者を幅広く募りました。
初回は、「大学などの高等教育費の負担軽減」をテーマにオンラインで開催。これには、安江局長のほか、佐々木さやか顧問、高橋光男局長代理(ともに参院議員)が参加しました。
大学院に通う学生は「将来のために、学校を卒業しても学び直しができる環境が重要だと感じている。リカレント教育(社会人の学び直し)の充実を進めてほしい」と要望。海外留学をめざす学生は「将来への不安が少ない状態で学問を探究できるよう、給付型など奨学金制度を拡充してほしい」と訴えました。また、公認心理師を志望する学生は「生活に困窮している人ほど自ら支援を求めにくい」と話し、行政などによるプッシュ型の対応を求めました。
このほか、参加者が「もっと個人の能力を伸ばせるような公教育にしてほしい」と教育改革を求めたのに対し、佐々木顧問は「とても重要な意見だ。教育費無償化の取り組みと合わせて、“教育の質”を上げるための施策の推進に力を入れていきたい」と語りました。
参加者「公明議員を身近に感じられた」
終了後、参加者からは、「率直に意見交換できる貴重な機会になった」「公明党の国会議員の皆さんを、より身近に感じられて良かった」といった感想が寄せられました。安江局長は「Qカレで聴いた声をしっかり政府に届け、カタチにしていく」と決意を語っていました。
なお、「夏休み Qカレ」の2回目は「政治参画の促進」、3回目は「平和・人権問題」がテーマです。会合の模様は、X(旧ツイッター)やインスタグラムなどのSNSで発信していきます。
議論の内容、政策に反映へ
Qカレの特徴は、「参加者の声に対して“聴きっ放し”にしない」ことです。議論の内容は、党学生局が「要望メモ」として記録し、その上で「考えられる政策案」などを真剣に協議し、政府への政策提言に反映してきました。こうした情報は国会議員同士でも共有し、政策立案に生かしています。
Qカレは2017年に始まって以降、定期的に開催されてきましたが、昨年5月10日から6月2日までの間には、コロナ禍で学生の生活が苦しい実態などを踏まえ、オンラインで計13回開催。寄せられた声を同6月に岸田文雄首相に届けた結果、奨学金の拡充をはじめ、高等教育無償化の対象者拡大や留学費用の負担軽減などの政策が大きく前進しました。
今年に入ってからも、法曹界や医療関係への道を志す人など、幅広いフィールドで活躍する学生らを対象にQカレを実施。2月には、初めての試みとして「高校生版Qカレ」も行いました。