文科省「大学拠点接種」の枠組みで
文部科学省は15日、海外留学を予定している学生や社会人に対する新型コロナワクチンの接種支援事業を開始した。接種を受けられないことが理由で留学を断念し、貴重なチャンスを失うことがないように、21日から全国の大学で順次始まる「大学拠点接種」の枠組みを使って支援する。
対象は①渡航先でワクチン接種が必須とされている②学位取得が目的③今年10月末までに渡航が必要④他の代替手段がない――の全てに当てはまる留学予定者。必要書類を記入して文科省にメールで申し込めば、接種会場の割り振りの連絡が入る仕組みで、予約は各自で行う。
2回目の接種完了後、接種記録書のコピーをメールで文科省に送付すると、英語の「接種記録保有証明」を入手できる。
支援事業は9月末までを予定。在籍中の大学でより早く接種できる場合もあるため、文科省は学生に「まず所属大学に相談を」と呼び掛けている。
留学予定者へのワクチン接種支援について公明党は、新型コロナウイルス感染症対策本部の高木美智代事務局長(衆院議員)や青年委員会の高橋光男副委員長、安江伸夫学生局長(ともに参院議員)らが鰐淵洋子文科大臣政務官(公明党)とも連携し、国会質問などを通じ行政に働き掛けてきた。
同支援事業の問い合わせは、文科省「大学等ワクチン接種加速化検討チーム留学生班」へ。03-6734-4977(午前10時~午後8時、土日祝日は午後5時まで)。