スクールソーシャルワーカーを活用し 虐待から子ども守れ
参院決算委で安江、宮崎氏
18日の参院決算委員会で公明党の安江伸夫、宮崎勝の両氏は、新型コロナウイルス感染拡大の影響で、経済的に困窮する学生への支援などについて質問した。
安江氏は、困窮学生の多くが高等教育無償化などの制度を活用しているものの「それでも足りず、修学を断念せざるを得ない状況だ」と主張。公明党が訴える困窮学生への現金給付を急ぐよう求めた。萩生田光一文科相は「迅速な対応をお約束したい」と応じた。併せて安江氏は、大学院生や通信教育の学生、外国人留学生なども漏れなく支援していくよう求めた。
また安江氏は、就職活動に関して、説明会や面接などの中止で不安を抱く学生が多いとして、「オンライン面接への設備拡充を支援するなど重層的な支援を」と訴えた。文科省側は「企業などに対して、最大限、柔軟な採用活動を要請している」と答弁した。
宮崎氏は、感染拡大で家計が急変する家庭が増加する中、虐待や貧困から子どもを守るため、課題に応じて家庭や学校、福祉との連携を支援するスクールソーシャルワーカー(SSW)の積極的な活用を求めた。
宮崎氏は、SSWについて、政府が全中学校区への配置を目標としているものの「実際の配置状況は都道府県によって大きく異なる」と指摘。SSWの多くが非正規雇用であるとし、積極的な活用へ「職場環境や待遇の改善に取り組む必要がある」と訴えた。萩生田文科相は、配置時間の充実に努める考えを示した。