2024年の児童生徒の自殺者数が過去最多。原因の分析は様々ありますが、引用元の方が指摘されているような、社会情勢の大きな変化としての「SNSの普及」もひとつなのかもしれません。
ネットを通じて評価されたり(あるいは、自己評価してしまったり、)晒されたりする恐怖や、一瞬でデジタルスティグマが刻印される問題などは、少なくとも私が中高生の頃にはなかった、通常の人間関係に加えての高度の緊張感やストレスになり得るものだと思います。しかも、今の時代、若者は否応なしにこれを利用しないといけない環境にあります。「毀誉褒貶を顧みない」という言葉は、SNS時代を生きる今の若者にはほぼ通用しないでしょう。
だからと言って直ちに利用制限をしないといけないということではなく、その向き合い方、利用の仕方を大人から範を示していくことが重要だと思います(自戒の意を込めつつ)。
もちろんネットを通じて安心や希望を得られる場合もあると思いますが、本質的には、ひとりひとりと向き合ってくれる他者の存在や、安心を得られる心の拠り所が重要であることは、つとに指摘されているとおりです。
今国会では、超党派の議員連盟がまとめた自殺対策基本法改正案が提出予定です。
同改正案には、自治体が民間団体と情報交換や施策を進めるための協議会を設置できる規定などが盛り込まていますが、こうした法改正も通じて、こどもたちが安心して話せる、居られる、そのような窓口や場所をもっともっと普及していかねばなりません。
これからも地方議員の仲間たちとも連携しながら、自殺対策にしっかりと取り組んでまいります。