福島復興へ移住を支援せよ
参院予算委で安江、高橋(次)氏
参院予算委員会は21日、石破茂首相らが出席して内外の諸課題に関する集中審議を行い、公明党の安江のぶお、高橋次郎の両氏が質問に立った。
安江氏は、夜間中学の設置促進について「さまざまな理由により義務教育を修了することができなかった人の学び直しの場として重要だ」と強調。愛知県が複数校設置する予定であると紹介した上で、設置へのインセンティブ(誘因)の強化とともに、手厚く支援するよう訴えた。阿部俊子文部科学相は「複数設置しようとしている自治体への支援はしっかり検討したい」と応じた。
また、安江氏は車いす使用者から寄せられた声に触れ、ショッピングモールに入る小規模店舗のバリアフリー化が進んでいないと指摘。「誰もが、入りたい店に入ることができる環境整備が重要だ」と訴え、政府に対応を促した。中野洋昌国土交通相(公明党)は「実効性のある対策をしっかり講じたい」と答えた。
一方、高橋氏は、東日本大震災からの福島復興へ、移住体験ツアーなど福島県内の先進事例を広く共有・横展開することで、県内への移住希望者をさらに増やしていくべきだと主張した。伊藤忠彦復興相は「引き続き自治体の取り組みをしっかり支援する」と述べた。
また、子どもを3人以上扶養する多子世帯への大学など高等教育無償化に関して高橋氏は、子どものアルバイト収入が一定基準を超えて扶養から外れると支援対象外になることなどを踏まえ、学校や学生、保護者に分かりやすく制度を周知すべきだと訴えた。阿部文科相は「さまざまな手段を通じ、必要な情報の周知に取り組む」と答弁した。
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