気象観測など北極域の研究重要
党推進委、政府に提言
公明党海洋資源開発推進委員会(委員長=大口善徳衆院議員)は7日、首相官邸で林芳正官房長官に対し、世界第6位の管轄海域を有する「海洋大国」として、新技術を生かした日本の海洋開発推進を求める提言を申し入れた。林官房長官は「いずれも大事だ。しっかりと進める」と答えた。
大口委員長らは、海氷の減少が進む北極域での気象観測などが、気候変動の影響解明に重要な役割を果たすと強調。継続したプロジェクト実施や北極域研究船「みらいⅡ」の建造促進を求めた。
国益などの観点から、日本の海底に眠るレアアース(希土類)採掘のほか、地震に関する海底調査を進めるため、既存の深海探査機の老朽化対策と高性能な無人探査機の開発推進も提案した。一行は同日、安江伸夫文部科学大臣政務官(公明党)にも提言を手渡した。